「自治体独自AI」の実証実験を実施
戸田市では、自治体独自の情報をChatGPTと連携するサーバーに登録することで、登録した情報を踏まえた回答を生成する実証を行っています。これは、シフトプラス株式会社が提供する自治体AI zevoの「自治体独自AI(RAG機能)」の実証実験を全国の自治体を対象に開始したことに伴い、戸田市もこの実証に参加しているものです。なお、本登録情報はChatGPT本体には学習されないため、外部に登録情報が出ていくことはありません。
各自治体に存在する、様々な仕組みやシステム等を運用する際の膨大なマニュアル等を順次登録し、職員向けの統合FAQを構築することで、業務効率化などさまざまな事が期待されています。戸田市ではパソコンの問い合わせFAQと、議会の一般質問と委員会の議事録を学習させ、検証を行っています。特徴としては、従来の学習データは決まったフォーマットで作成しなければりませんでしたが、WordやPDFなど特に編集することなくそのまま学習させることが出来ることで学習データの作成の手間が省けること、決まった学習データから文章を生成するので、いわゆるもっともらしい嘘をつくことを防止できること、などがあります。
現在、検証中ではありますが、問い合わせFAQについてはかなり良好な結果が得られているほか、議事録についても過去に類似のデータが存在する場合においては、良好な結果が得られました。半面、特定のデータしか学習していないため、学習データに存在しない情報はやはり生成が困難な状況でした。
引き続き、実証において検証作業を進めてまいります。